JCPAオンラインセミナー
「食料生産における作物保護の重要性」
日時
令和4年3月27日(日)13:00~15:00
Zoomウェビナーを使用し実施します。
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概要
世界を見れば、食用作物の最大40%が病害虫・雑草の被害によって失われ、何億人もの人々が十分な食料を入手できずに苦しんでいる。そのため「誰一人取り残さない」ことを誓い国連でSDGsが採択された。近年、世界ではサバクトビバッタやツマジロクサヨトウが、日本ではトビイロウンカなどの越境性害虫が猛威を振るい、作物保護の重要性が改めて認識されている。当会は、SDGsとも関連付けながら、農業への業界としての貢献を掲げたビジョン活動「JCPA VISION 2025」を推進し、植物病害虫や雑草による被害を防ぐ作物保護の重要性を周知することに努めている。
日本においては、担い手の減少と高齢化による労働力不足がますます深刻化し、これを打開するために、ドローンの利活用も含めて、精密農業や農機の自動化を組み合わせたスマート農業などの新技術への期待が高まってきている。さらに地球温暖化、大規模自然災害、コロナ禍の影響などの課題も視野に入れ、国は2021年5月に「みどりの食料システム戦略(以下、みどり戦略)」を策定した。「みどり戦略」は、将来にわたって食料の安定供給を図るために、環境に配慮しながら、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現しようというものであり、作物保護産業がこれまで取組んできた活動方針に合致するものである。当会は引き続き技術イノベーションの創出に力を入れていく方針である。
現在、新規農薬の創薬確率は十数万化合物に一剤と言われ、高額の研究開発費と、10年以上の期間が必要である。そのため、農業生産現場では、有効な薬剤をできるだけ長く使うためにも、農薬の抵抗性管理をしっかり行うことが重要となる。当会では、病害虫の薬剤抵抗性発達を防ぐため、RACコードを利用したローテーション防除について解説したリーフレット「RACコードをご存じですか?」を用いた啓発活動を行っている。このセミナーでは、そのような趣旨にそって、以下のポイントについて解説する。
日本においては、担い手の減少と高齢化による労働力不足がますます深刻化し、これを打開するために、ドローンの利活用も含めて、精密農業や農機の自動化を組み合わせたスマート農業などの新技術への期待が高まってきている。さらに地球温暖化、大規模自然災害、コロナ禍の影響などの課題も視野に入れ、国は2021年5月に「みどりの食料システム戦略(以下、みどり戦略)」を策定した。「みどり戦略」は、将来にわたって食料の安定供給を図るために、環境に配慮しながら、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現しようというものであり、作物保護産業がこれまで取組んできた活動方針に合致するものである。当会は引き続き技術イノベーションの創出に力を入れていく方針である。
現在、新規農薬の創薬確率は十数万化合物に一剤と言われ、高額の研究開発費と、10年以上の期間が必要である。そのため、農業生産現場では、有効な薬剤をできるだけ長く使うためにも、農薬の抵抗性管理をしっかり行うことが重要となる。当会では、病害虫の薬剤抵抗性発達を防ぐため、RACコードを利用したローテーション防除について解説したリーフレット「RACコードをご存じですか?」を用いた啓発活動を行っている。このセミナーでは、そのような趣旨にそって、以下のポイントについて解説する。
座長
廣岡 卓(JCPA農薬工業会)
プログラム
1. 食料生産を取り巻く状況
廣岡 卓(JCPA農薬工業会)
2. 殺菌剤耐性菌管理活動の紹介
播本佳明・中島嘉秀(J FRAC)
3. 全体質疑応答 約10分